1年の計画の立て方と実行
2020-08-20
 らんちゅうの楽しみ方は、千差万別です。例えば、小さな設備を利用して産卵させ、その後の成長過程を楽しむ人、春の風物詩となっている黒仔の分譲から飼育を始める人、初秋に当歳魚としての形がある程度決まってから買い求め、品評大会を目指す人さまざまです。
  しかしながら、らんちゅう飼育は非常に奥の深いものですから、科学的データの蓄積や年間スケジュールに従った飼育計画にのっとり、目標に向かって進みませんとなかなか成果が得られないのも実状です。らんちゅう飼育は、55年飼育を続けている私の場合でも、年毎の季節変化を考慮しますと、たったの55回の経験と言うことになります。
 それ故、 私は、別表に示しましたように、主な年間スケジュールと課題を挙げ、毎年、その課題の中から、解決しなければならないテーマを一つにしぼって目標を立てるようにしております。ちなみに、今年の課題は、稚魚の成長に重要な役割を担っている初期飼料のブラインシュリンプに焦点をあてることにしました。それは、ブラインシュリンプの栄養強化と同時に免疫賦活効果を兼ね備えた二次培養液が市販されるようになったからです。
 それ故、私は、別表に示しましたように、主な年間スケジュールと課題を挙げ、毎年、その課題の中から、解決しなければならないテーマを一つにしぼって目標を立てるようにしております。ちなみに、今年の課題は、稚魚の成長に重要な役割を担っている初期飼料のブラインシュリンプに焦点をあてることにしました。それは、ブラインシュリンプの栄養強化と同時に免疫賦活効果を兼ね備えた二次培養液が市販されるようになったからです。
※初春の管理の方法など、シーズンの始まりにあたってのポイントを示したものをアクアウェーブ'03年2月号に掲載しました。興味のある方はご覧下さい。
  例) ’03年 らんちゅう飼育の主な年間スケジュールとその課題
- 1月 越冬・餌止め
 - 越冬水温の把握
 - 皮膚病魚のチェック
 
- 2月 越冬・餌止め(上旬)
 - 越冬明け(下旬)
 - 越冬明け魚の健康度チェックと分離飼育
 - 最初の水替え
 
- 3月 産卵準備
 - 健康な種親魚の選定
 
- 4月 産卵と孵化
 - 初期飼料
 - 良質なブラインシュリンプ卵の確保
 - ブラインシュリンプの栄養強化と免疫賦活法
 
- 5月 産卵と孵化
 - 稚魚の選別淘汰
 - 産卵後の親魚の管理
 
- 6月 選別作業
 - 梅雨時の水替え
 - 稚魚の病気の対策
 - ハシカえら病の克服
 
- 7月 盛夏飼育への準備
 - 餌の種類と切り替え
 - 初期試料(ブラインシュリンプ)から
 - 成魚用飼料への転換
 
- 8月 盛夏の水作り
 - 当歳魚の体色
 - 水替え頻度と魚の成長
 - 夏バテ防止
 
- 9月 品評大会に向けての仕上げ
 - 秋えら病対策
 
- 10月 品評大会
 - ウイルス死対策
 
- 11月 越冬準備
 - 品評大会出品魚の休息法
 
- 12月 越冬・餌止め
 - 越冬水温の把握と緑藻水の維持
 

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